コラム

【西日本豪雨】岡山・真備町の現状 ボランティアに参加してみて

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ご覧いただきありがとうございます。最後まで見ていただけると幸いです。

2018年7月に発災した西日本豪雨。全国で200人以上が亡くなり、未曾有の大災害となりました。

中でも特に被害の大きかった岡山県真備町に先日ボランティアに参加してきました。

発災から1ヶ月経って、現地で見た現在の状況について、そして実際にボランティアに参加してみて私が感じたことをお伝えします。

 

 

真備町の被害について

今回私がボランティアに参加した岡山県倉敷市真備町は、県内で最も多くの被害を受けました。

大雨によって、真備町を流れる小田川の8ヶ所で堤防が決壊。

町全体の4分の1以上が浸水し、最大の浸水の高さは4.8メートルに達した地域もありました。

私がボランティア活動をした川辺地区も家の2階近くまで水が上がってきたと住人の方は話していました。

全壊した住宅は真備町だけで4000戸近くにも登り、2018年8月7日現在でも町内で2000人以上の住人が避難生活を送っています。

 

 

実際に見た被災地の現状(2018年8月7日現在)

今回私がボランティア活動をさせていただいたのは、真備町の川辺地区です。

▼ 水は完全に引いておりますが、土砂や家財道具が道路に堆積したことによって、現在もあたり一帯は土ぼこりがすごかったです。

また、氾濫した水には下水も含まれているため、悪臭もあり、感染症のリスクもあります。

そのため、現地ではマスクが手放せない状況が続いています。

 

活動中、住民のみなさんが口を揃えて言っていたのが「人手が足りない」現状です。

私が参加した日は平日にも関わらず、全国から900人以上のボランティアの方が参加していました。

中には高校3年生で受験を控えた子が遠く名古屋からボランティアに参加していました。

今特に必要な人は解体業や大工さんが欲しいそうです。

土砂が片付き始め、これからはリフォームをする手を求めていると話していました。

復旧作業は確実に進んでいますが、この夏の酷暑で1日に作業出来る時間がかなり限られているのが現実です。

熱中症の危険性があるため、どれだけ長くてもせいぜい3〜4時間ほどで限界でした。

また10〜20分に1度は必ず10分程度の休憩を取るように指示されますので、実質の作業時間はもっと少なくなってしまいます。

そのため、長期的に人手が必要になりそうです。

 

厳しい状況が続いている真備町ですが、街中では無料でヘアカットをしてくれたり、水でぐしゃぐしゃになった思い出の写真を洗浄してくれるサービスを提供したりしています。

時間は限られますが、商店も一部で営業を再開しており、生活再建に向けて一歩一歩歩んでいます。

また決壊した小田川の8ヶ所の堤防はすべて応急処置が完了し、水位計も設置されましたので、多少の安心は出来るようになりました。

 

 

ボランティア活動の流れについて

テレビで流れるあまりにも悲惨な映像、そして他人ごととは思えない感情に居ても立っても居られなくなり、今回初めて災害ボランティアに参加してきました。

 

ボランティアセンターまでは送迎バスが運行

▼ボランティア活動当日、朝8:30JR新倉敷駅北口から送迎バスが運行されています。

そこから、ボランティアセンターのある中国職業能力開発大学校に移動します。

※真備町のボランティアは送迎バスが運行されております。また帰りも新倉敷駅まで送迎してくれます。

日にちによっては送迎開始時間や受付開始時間が変わりますので、倉敷市災害ボランティアセンターの専用サイトで最新の情報を確認してください。

 

ボランティア参加の手続き

真備町のボランティアに参加するには

  • 当日受付
  • 事前ネット申し込み

この2種類となります。

参加する日程が明確になっている方は「事前ネット申し込み」をしておくことを強くおすすめします。

▶︎団体応募はこちら

▶︎大工や解体業などの技術系のボランティアをされる方はこちら

▶︎医師や看護師師の方はこちら

 

事前ネット申し込みをすると、当日の受付時間の短縮となり、いち早く優先的にボランティア活動が出来ます。

当日受付だと特に週末になると、1000人以上が訪れて、1時間以上待たされることもあります。

最悪活動ができずに終わってしまうことがありますので、ぜひ参加される際は『事前ネット申し込み』を活用しましょう。

※注意しておきたいのが、事前申し込みはあくまで、受付をスムーズにするための手段であって、当日のニーズ次第では作業が無い場合もあります。

 

また、ボランティアに参加される際には必ずボランティア保険に事前に加入しておきましょう!

被災地に行く途中の事故も補償されるからです。

各自治体の社会福祉協議会の窓口で加入することができます。

風水害プランで十分ですが、地震や噴火津波の危険がある被災地に行く場合は天災プランに加入しておきましょう!

 

活動にあたっての注意事項の説明

受付が済んだら、オリエンテーションがあります。

そこで5人1組のグループを作り、その中からリーダーとタイムキーパーと呼ばれる休憩時間を管理する人を決めたのち、活動する地域に振り分けられます。

そのあとに、作業時の注意点を話してくれます。

 

私からみなさんに言っておきたい注意点として、

  • 荷物は最小限に!

→ ボランティアセンターを含め、被災地では荷物を保管しておく環境はもちろんありません。特に遠方から来る方は荷物が多くなってしまいますので、事前に新倉敷駅でロッカーに入れておいたり、宿泊するホテルに預けておくようにしましょう。

 

  • 感染症に注意する

浸水した水は下水も含まれており、とても不衛生です。

さまざまな菌が蔓延しているおそれもありますので、マスクは必ず着用してください。

万が一怪我をした時は傷口から細菌が侵入する危険性がありますので、小さな傷でもすぐにリーダーとボランティアセンターのスタッフに報告するようにしましょう。

 

  • 熱中症にならない

特にとにかく口酸っぱく言われたことが「熱中症にならないこと」です。

リーダーと別に時間を確認する人を設けるくらいなので、相当熱中症が起きていることがわかります。

実際、私が活動する前日も10人が熱中症になり、1人が救急搬送されたそうなので、いかに過酷な状況かがわかります。

とにかく、水分補給を徹底してください。

 

▶︎さらに細かい注意点はこちら

 

いざ作業開始!!

各地域に移動し、詳しい依頼内容を聞いたら、依頼人の所へ行って作業スタート!

道具は各地域においてありました。

作業中は熱中症対策のため「作業は20分程度に。休憩は必ず10分以上」!

これはかなり徹底されていました。

リーダーと別に時間を確認する人を設けるくらいなので、相当熱中症が起きていることがわかります。

実際、私が活動する前日も10人が熱中症になり、1人が救急搬送されたそうです。

 

作業内容について

私がお邪魔したお宅は2階建ての一軒家で、1階が浸水していましたが、2階部分は幸い被害はありませんでした。

土砂や家財道具の撤去はすでに完了していました。

今回は、浸水した1階の濡れた壁材や床材の取り壊し。

後半は濡れてしまった荷物を廃棄するか保管するかの仕分ける作業でした。

 

10時ごろから作業を始め、途中休憩を挟みながら行って13時半に終了しました。

14時までには必ずボランティアセンターに戻らないといけないので、例え元気があってもそれまでに終了しないといけないそうです。

 

 

ボランティアをやってみて

私が感じたのは決壊した小田川でも被害のあった地域と反対側の地域はまったく被害がなく、局所災害の怖さを痛感しました。

これだけ家がめちゃくちゃに壊れてしまっても、住人の方は私たちに前向きに明るく接してくれて、逆にこちらが勇気づけられました。

活動が終わると、参加してくれた一人一人に涙を流しながら「ありがとう」と感謝の気持ちを伝えていただき、今回参加して本当によかったなと感じました。

 

もう一つ、真備町のボランティア環境はかなり恵まれている方だと思いました。

車でボランティアに来られる方には、高速道路が無料で通行できる支援があります。

またボランティアセンターにはドリンクや塩飴の無料提供、冷えた水タオル・氷も配っていました。

周辺にコンビニやスーパーが無いので、かなりありがたかったです。

ご飯はさすがに出ないので、必ず事前に買っておきましょう!

作業終了時には、シャワーを浴びれたり、かき氷が食べられたりと被災者だけでなく、私たちボランティアにも温かい気遣いをしていただけるボランティアセンターのスタッフの方々。

熱中症や怪我もならず、無事に元気に帰れたことに心から感謝いたします!

 

 

持って行って役に立ったもの

特に始めて災害ボランティアに行く人だと、何があると良いのかわかりませんので、今回初めて災害ボランティアを経験した私が、現地で役立ったアイテムを紹介します。

  • ゴーグル

発災から1ヶ月経ち土砂も乾いているため、土ぼこりが酷い状況です。

屋内の作業だと通気性が悪いので、ゴーグルなしだと目を痛めてしまいますので、必ず持っておきましょう。

 

  • 長靴

これも必須アイテムです。被災地はまだ土砂が残っている地域があり、すぐに足元が汚れたり濡れたりしますので必ず持っておきましょう。

 

  • 厚手のゴム手袋

普通の軍手だと簡単に水が染み込んでしまうこと、そして荷物を運ぶ場合だとゴム製と違ってグリップ力がないので、余計な力を使い、体力を消耗してしまいます。

またゴム手袋は木材のトゲなどが刺さりにくく、ケガのリスクを下げてくれます。

 

  • スポーツドリンク

水でももちろん良いのですが、汗を大量にかくため塩分不足になります。

水だけを3リットル以上飲み過ぎると「水中毒」になります。

水中毒の症状と熱中症の症状が似ているため、勘違いでさらに大量の水を飲ませてしまい、死亡することもあります。

水分補給は出来るだけスポーツドリンクを飲むようにしましょう。

 

  • 帽子

昼間はとにかく日光が強く、熱射病になりやすくなっています。

また土ぼこりもありますので、頭を保護するために帽子を着用すると効果的です。

 

 

▼活動時の最適な服装を載せておきますので、参考にしてください。

 

詳しい情報はNPO法人レスキューストックヤードでもご覧いただけます。

 

 

これからボランティアに参加しようと考えている人へ

みなさんが想像している以上に被災地は過酷な状況が続いています。

特に今、復興の妨げとなっているのが猛烈な暑さです。

日中は40度近くにもなることがあり、30分の活動でも正直危険なくらいな暑さです。

少しでも被災者の方の役に立とうと頑張る気持ちは十分にわかります。

でも、つい頑張りすぎて、熱中症で倒れてしまうほうが、周りのみなさんだけでなく、あなたのご家族や友人など多くの人が余計な心配事を作ってしまい、被災者のかたには返って心を痛めてしまう原因になります。

またぎっくり腰、肉離れ、切り傷、転倒など怪我をすることも同様です。

 

被災者のかたの役に立つのも重要なことですが、一番大事なのは自分の体です。

活動時間はほどほどにして、休憩時間に地域の方とのコミュニケーションをとることが私の中では最も重要だと思います!

みなさん今までさまざまなことで我慢をしているはずなので。

「話し相手になってあげる」それだけでもきっと喜んでくれます。

無茶だけはしないようにしましょうね!

 

 

被災地に行かなくても支援はできることはたくさんある

体力に自信がなかったり、遠方でなかなか被災地に行けない人もいます。

被災地に行かなくても支援できること方法はあります。

1つは義援金や支援金を送ることです。

被災地に送られることはもちろん、支援金はボランティア活動をしている人たちの支援にもなります。

ネットが普及した今は、ネットからでも気軽に簡単に募金が出来ますので、1円でも良いので温かいご支援お願いします。

 

2つ目は情報を発信することです。

被災者の中には避難所行かずに自宅で生活している方もいます。

その際に問題となるのが、情報不足に陥ることです。

避難所には掲示板で常に最新情報を知らせてくれますが、自宅ではすべて自分たちで情報を集めないといけません。

例えば、スーパーは今どこで営業しているのか?と言った些細な情報でも構いません。

TwitterやLINEなどのSNSを活用すれば、簡単に拡散され、被災者の方に情報が知らせてとても便利なので、どんどん発信していきましょう!

ただし、信頼性のないものやデタラメな情報も中にはあるので、拡散する際は念入りに調べるようにしましょう。

 

3つ目は観光に行くことです。

被災した地域に観光に行き、お金を使うことで、経済が活性化し復興に繋がります。

今現在まったく被害のない岡山市や倉敷市の各観光地は軒並み観光客が減っています。

私もボランティア活動の帰りに倉敷市の美観地区に立ち寄りましたが、被害があった面影は無く、発災前の状況と変わりないそうです。

 

▼日本家屋が立ち並ぶ歴史ある建物がとても綺麗なのでおすすめですよ♪

 

 

かなり長くなってしまいましたが、この記事をぜひ多くの人に拡散して目を通していただき、支援をしましょう。

私もこの1回で終わらせず、今後も被災地のために活動をし続けて行きます。

ともに助け合って、この苦難を乗り越えましょう!!

 

最後までご覧いただきありがとうございます!

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